過去形 part5 規則動詞の否定文と疑問文
過去形 part4 過去形を表す言葉のつづきです。
これまで規則動詞の過去形ということで、次のような内容の説明をしてきました。
- 過去形というのは何なのか?
- これまでの現在形とどこが違うのか?
- どうやって文を作るのか?
覚えていますか?
ここでは同じ過去形の文の「否定文」と「疑問文」について説明をしていきます。
今回は次の点に注意して読み進めてください。
- 否定文の作り方は?
- 疑問文の作り方は?
それでは始めていきましょう。
規則動詞の否定文と疑問文
それでは説明をしていきます。
過去形の否定文と疑問文の形は次のようになります。
<規則動詞の否定文>
「did not + 動詞の原形」
(〜しませんでした)
<規則動詞の疑問文>
「Did + 主語 + 動詞の原形」
(〜しましたか)
例)
肯定文:Hiroshi played baseball yesterday.
(ヒロシは昨日野球をしました)
否定文:Hiroshi did not play baseball yesterday.
(ヒロシは昨日野球をしませんでした)
疑問文:Did Hiroshi play baseball yesterday?
(ヒロシは昨日野球をしましたか)
答え方:Yes, he did. / No, he did not.
(はいしました / いいえしませんでした)
<ポイント>
上の例文を見てもらうと分かりますが、どちらも「did」という語を使っていますね。
また否定文と疑問文のどちらも動詞の原形にしているというところも共通部分です。
これってどこかで聞いた話ではないですか?
そうです、「主語が三人称単数」になる一般動詞の文のときと同じです。
<主語が三人称単数の場合>
肯定文:Kumi likes tennis.
否定文:Kumi does not like tennis.
疑問文:Does Kumi like tennis?
答え方:Yes, she does. / No, she does not.
これを見てもらえば分かりますが、主語が三人称単数の時で一般動詞の文を作るときは、
<三人称単数、一般動詞の現在形の場合>
「does」を使う。
「動詞の原形」に戻す。
ということをしていました。
過去形でもこの部分が似ていますね、過去形では、
<一般動詞の過去形の場合>
「did」を使う。
「動詞を原形」に戻す。
このように以前に勉強したことが理解できていれば、そこと絡めて理解を定着していくことができます。また、短縮形も同じように考えていけます。
<三人称単数のdoes notの短縮>
「does not」 → 「doesn't」
例)Kumi doesn't like tennis.
No, she doesn't.
<規則動詞のdid notの短縮>
「did not」 → 「didn't」
例)Hiroshi didn't play baseball.
No, he didn't.
このように短縮形も同じように考えれば問題ありません。
そして最後にもう一つ、
現在形の場合には、三人称単数かそれ以外かで「do」や「does」を使い分けないといけなかったですね。
【現在形では主語によって次のように使い分けました】
<肯定文>
「I like English.」
「He likes English.」
※下の文は主語が三人称単数の「He」なので「likes」になっています。
<否定文>
「I don't like English.」
「He doesn't like English.」
※上の文は「don't」下の文は主語が三人称単数なので「doesn't」となっています。
<疑問文>
「Do you like English?」
「Does he like English?」
※上の文は「Do」下の文は「Does」となっています。
これらの違いは主語が三人称単数かどうかで使い分けをしていたのですが、みんなにとっては面倒で、よく分かりずらいところだったと思います。このめんどうなことが、“過去形の場合は考えなくてよい”ことになります。
「I liked English.」
「He liked English.」
※どちらも「liked」ですね。
<否定文>
「I didn't like English.」
「He didn't like English.」
※否定文もどちらも「didn't like」で同じです。
<疑問文>
「Did you like English?」
「Did he like English?」
※疑問文でも「Did」と「like」を使っていて同じです。
このように過去形になると、現在形の時のような面倒くさい三人称単数かどうかなんて考えなくてもよくなります。このように過去形の文は難しいことはないので、パパッと理解したら練習問題を解いて慣れてしまうのが一番です。